研究者「水飲んどけ。病気予防、寿命も伸びるぞ」

2023年01月05日 13:16
カテゴリ: 日記

zapzap  2023年1月5日

みなさん普段どのくらい水を飲んでいるでしょうか。日本では食事のお茶はあるとして積極的に水を飲むような人も少ないと思われるのですが、摂取する水が不足すると心不全や脳卒中などのリスクが最大で64%増加する結果が得られたとしています。
この内容はアメリカの心臓血管再生医学研究所および国立心肺血液研究所の研究者が行ったもので、内容としては過去30年間のデータを使用し11,255人の成人から収集された健康データから、血清ナトリウム濃度つまり水分摂取量が減少すると上昇するものと健康を照らし合わせ関連性を分析したというものです、

Middle-age high normal serum sodium as a risk factor for accelerated biological aging, chronic diseases, and premature mortality - eBioMedicine
https://www.thelancet.com/journals/ebiom/article/PIIS2352-3964(22)00586-2/fulltext#%20

Good Hydration Linked to Healthy Aging - Neuroscience News
https://neurosciencenews.com/hydration-aging-22156/

結果、正常範囲の上限にある血清ナトリウムレベルを持つ成人は平均的な血清ナトリウムレベルを持つ人よりも慢性疾患を発症する確率が高く、生物学的老化の兆候を示す可能性も高いことを発見したとしています。特に高いレベルの人はより若い年齢で死亡する可能性が高かったとしています。

記事によると同様の研究は過去にも発表されておりこの研究は2022年3 月に発表した研究をさらに拡張したもので、血清ナトリウム濃度が高さと心不全のリスクが増加することの関連性はすでに発見していたといいます。

今回の研究では開始時点で高レベルの血清ナトリウムを持っていた成人や血清ナトリウムレベルに影響を与える可能性のある肥満などの基礎疾患を持つ成人を除外。年齢、人種、生物学的性別、喫煙状況、高血圧などの要因も調整しています。

その上で通常の血清ナトリウム値が高く通常の範囲が1L換算で135〜146ミリ当量(mEq / L)の成人では生物学的老化の兆候を示す可能性が高いことを発見しましたとしています。

血清ナトリウム濃度が142 mEq/Lを超える成人を抜き出すと137~142 mEq/Lの範囲と比較して実年齢よりも生物学的に年上である確率が10~15%ほど高かったとし、144 mEq/L を超えるレベルになると 50%も増加。
同様に144.5~146 mEq/L となると137~142 mEq/Lの人と比較して早死のリスクが21%も増加していたことがわかったとしています。 

それ以外の健康については血清ナトリウム濃度が142 mEq/Lを超える成人では心不全、脳卒中、心房細動、末梢動脈疾患などの慢性疾患、および慢性肺疾患、糖尿病、認知症を発症する関連リスクが最大 64%も増加していたとのこと。逆に血清ナトリウム濃度が138~140 mEq/L の成人は慢性疾患を発症するリスクが最も低かったとしています。

今回の研究は血清ナトリウム濃度の増加と早死などのリスク調査結果は因果関係直接は証明していないとしているもののあくまでこのような結果が得られたと報告しています。

また研究者によると「血清ナトリウムが142 mEq/L 以上の人は水分摂取量を増やすことでほとんどの人が今回推奨されるレベルまで下げることができるだろう」と述べています。

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